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[ 2020/07/07 08:54 | ]
第5回公演「クラブオキタ」


 節目ともいえる第5回公演は、「劇団大地の牙」より杉野卓身さん・ゆうこさん・橿原神宮前、「神撰組」より上田幸治さん、「C.S.P.L.」より才木典泰と5名もの客演をお迎えし、賑々しく華やかな舞台となりました。のちに橿原神宮前と才木典泰はヒポポに入団しますが。
 会員制クラブ「オキタ」(黒門市場の近くであることが2で判明)の従業員休憩室が舞台のため、女性は皆ドレス姿。しかも最大で9名が同時に舞台上で踊るシーンもあったり、ミラーボールは回るわピンスポットは暴れるわ、まさにお祭り騒ぎな公演でした。まあヒポポはだいたいいつもお祭りですが。
 しかし絢爛な舞台の影には血のにじむような努力があるものです。ピンヒール、ウィッグ、ドレスで走り回る茉莉花とゆうこさんは足にも腰にもダメージを食らい続け、アクセサリーでかぶれたりもしました。
 今までにないダンスシーンのためにかなりの時間を割き、テレビから流れる韓国語講座に熱中し、ソウジ役の小谷智久は長台詞でビミョーな関西弁にがんじがらめになり……

 それにしても受付スタッフから音響・照明にいたるまで、皆それぞれに衣装の指令が出たのは後にも先にもオキタだけですね。二階でチャイナドレスの美女がピンスポットを操作してるなんてもったいない話で。
 あと、初代オキタの遺産といえば「スーさん」でしょう! 忙しくて本編には出演できなかったオンケンが、オキタの常連「スーさん」に扮し、開演前にそれとなく注意事項をご案内。頭にネクタイ巻いた典型的な酔っ払い姿が絶賛の的。そしてなにより、台本なしのぶっつけ本番にもかかわらず、ハジけまくった酔っ払いっぷりに劇団員も激笑。これはオイシイ!ということで、お手伝いに来てくれていた大地の牙の松木陽子さんも「マダム楊」なる謎のキャラ(スーさんの妻らしい)で参戦。あまり人前に出たがらないタケチチまで引っ張り出され、時間ぎりぎりまで繰り返される前説のリハーサル……もちろん演出家のダメ出しつき(笑)。

 オキタは「前説も芝居のうち!」という不文律とともに、「前説に起用+宴会参加=入団手続き」という強引な方程式をも作り上げました。



公演タイトル クラブオキタ
脚本 山本由香里
演出 山本由香里
公演日 2002年2月16日(土)・17日(日)

キャスト
朱実:茉莉花
珠美:ゆうこ(劇団大地の牙)
イサミ:杉野卓身(劇団大地の牙)
小百合:西原希蓉美
ソウジ:小谷智久
本田:上田幸治(神撰組)
山下:才木典泰(C.S.P.L.)
坂本:倉雅幸
シゲル:橿原神宮前(劇団大地の牙)
サチコ:山本由香里

スタッフ
音響:才木典泰
音響補佐:山本史(劇団大地の牙)
照明:亀本洋子
照明補佐:山岡希世子
スチール:タケチチ
 生き馬の目を抜く大阪、人々の心のオアシス・クラブオキタ。オーナー・サチコ(山本由香里)のもと、“諺のシゲちゃん”ことチーフのシゲル(橿原神宮前)、バブル破産を引きずるホステスの朱実(茉莉花)、警察にミョーな執着を見せる珠実(ゆうこ[大地の牙])、母の手術費用を稼ぐために働くバーテン見習のイサミ(杉野卓身[大地の牙])ら、さまざまなメンバーが集まっている。そんなオキタの閉店後、スタッフルームでのお話です。
 売れっ子ホストのソウジ(小谷智久)は、ことあるごとにバーテン見習のイサミを見下し、つきあっているサユリ(西原希蓉美)に対しても冷たい態度を取っていた。ある日の仕事上がり、それを見咎めた朱実たちに責められ「欲しいモンは客が何でも貢いでくれる」と嘯くが、次の日から無断欠勤に。
 数日後、店もハネたころにサユリが血相を変えて飛び込んでくる。欠勤が続くソウジを心配してマンションを訪ねたところ、ソウジの部屋で爆発事故があり、ソウジが死んだというのだ。あまりのショックに現場から走り去ったサユリを追って、刑事の本田(上田幸治[神撰組])やTVレポーターの坂本(倉雅幸)が次々にやってくる。
 「客は来んのに刑事はぎょーさん来る~」と血圧を上げるサチコに追い打ちをかけるかのように、本田の上司である山下刑事(才木典泰[C.S.P.L.])まで現れ、繰り広げられる国家権力VS浪花の夜の蝶! 珠実と本田刑事の浅からぬ因縁まで明らかになり……。

 ソウジの死は、3日間ほとんど窓も開けずに部屋に閉じこもっていたため、古くなったガス管から少しずつ漏れたガスが部屋中に充満し、引火した事故と判明した。ソウジは何を思い、死んでいったのだろうか。何を思い、生きていたのだろうか。客には持てはやされ、欲しいものはすべて手に入れられたかのように見えたソウジは、本当は何が欲しかったのか。
 「君がいてもいなくても、クラブオキタのショーは終わらない」……ソウジの死を悼みつつも、残された者たちはまた明日からの日々を生きていく。失ったり、得たりを繰り返し、選び取りながら。
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[ 2002/02/16 21:20 | Comments(0) | TrackBack(0) | ヒポポ本公演情報 ]

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