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[ 2025/08/03 04:44 | ]
第3回公演「オリオンの夜」

 とある山のてっぺんに、萬御助観音菩薩を本尊とする「駆け込み寺」がありました。しかし住職である賢三は旅に出たっきり。その母である末(88才)がひとりで寺を守っていました。大晦日、そこへ賢三の娘・須弥子が里帰りしてきます。祖母と孫、ふたりでのんびり年越しを……と思っていたところが、駆け込み寺の面目躍如、闖入者が続出。
 嫉妬に狂った妻から、命からがら逃げてきた吾郎(オッサンホスト)。それを追う妻・玉輝(ド近眼のヒグマ)。国宝の菩薩像を盗もうと侵入した浩生(孤児)。そして、須弥子に求婚する尚行(真面目バカ)も訪ねてきます。
 思いの行き違いから、殴る蹴るどつくの(一方的な)痴話喧嘩を繰り広げる玉輝と吾郎。その合間を縫って、不幸な出生の浩生が「ホンコン・マカオの旅」への執着を語り、須弥子は尚行との結婚に踏み切れず……
 賢三とその亡き妻・冴子を含めた、さまざまな家族のかたち。オリオン座は南天に輝き、南港から汽笛が聞こえる大晦日の夜の物語でした。

 今なお続編が山本の脳内でぐるぐるスタンバイ中という、現在のヒポポの路線をほぼ決定づけたエンタテイメントな作品。お末ばあさんというハマリ役も生まれました。岡勝己はこのときが初舞台。橿原神宮前を客演に招き、音響・照明スタッフについても、継続的にご一緒できる人たちと出会うことができました。

 記憶に残るできごとといえば、まずは仏像姿があまりにも違和感なかった(笑)オンケンこと陰地賢一。ていうか数珠も錫杖も自前ってどういうことですか。
 楽日の舞台で、もう思い残すことはない、とばかりに衣装をズタボロに切り裂かれて嬉々としていた(!?)橿原神宮前。あのときのあなたは確実に輝いてたよ、パパン。



公演タイトル オリオンの夜
脚本 山本由香里
演出 山本由香里
公演日 2001年2月24日(土)・25日(日)

キャスト

須弥子:茉莉花
末:山本由香里
吾郎:橿原神宮前
玉輝:摩純
尚行:小谷智久
浩生:岡勝己
賢三:陰地賢一

スタッフ

音響:才木典泰
照明:亀本洋子
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[ 2001/02/24 21:09 | Comments(0) | TrackBack() | ヒポポ本公演情報 ]
第2回公演「フードプロセッサー」

 両親を事故で亡くして以来、姉弟ふたりで支えあい、つつましく生きる洋子と俊介。そんなささやかで平穏な生活に、突如として割り込む社長令嬢の瑞穂。血筋や家柄の違いを突きつけられ、最愛の弟を奪われそうになった洋子のとった行動は――

 現在のヒポポの実質的なスタートとなる公演。チラシに書かれたコピーは「オオサカノネエチャン キレタラコワイ」でした。
 物語のオチは、(そこへ至るまでもちろん何だかんだ伏線も前振りもあるんですが)瑞穂の発言についにキレた洋子が瑞穂を殺害、その遺体の一部を「血統のええ肉」としてフードプロセッサーで調理し、瑞穂との婚約に浮かれる弟・俊介に食わせ、あっさりバレると俊介も殺してフードプロセッサーの中へ、という……なんというか……今の山本由香里にはありえないよーな(笑)台本になっております。

 舞台裏の思い出としては、公演が近づいた練習場で山本が「姉と弟のエロをやってほしいんや~!」と暴れていたこととか……
 超良家のお嬢様である「瑞穂」と、大阪のオバハン代表の「主婦」との一人二役がさらにダブルキャストで、二人分の衣装替えに工夫を凝らした……のはいいけど、山本由香里が演じた主婦はなんというか、フィリピーナだったこととか……
 俊介役の二人が(ともに初舞台でした)まったく対照的に壁にブチ当たっていたこととか……
 瑞穂の着メロが「ほねっこ食べて~♪」だったこととか……
 フードプロセッサーの中に入れる人肉ぽいものの正体は「バナナとイチゴジャムを混ぜ混ぜしたモノ」で、1ステージ終わると照明の熱でもわ~んと異様な匂いがしてだな……
 毎回それを嗅がされる(しかも一口舐める)茉莉花と、次の舞台用に楽屋でせっせとこねていたカイジの二人は、それ以来すっかりバナナ嫌いになったこととか……

 思えばこの頃からすでに、ヒポポは女性陣が強かったですな(笑)。スタッフも主だったところはほぼ女性。舞台に登場する男は俊介ひとりだし(またコイツが瑞穂の財力にあっさりなびいた挙句、姉に殺されるっつう役回りだし)。



公演タイトル フードプロセッサー
脚本 山本由香里
演出 山本由香里
公演日 2000年10月14日(土)・15日(日)

キャスト

洋子:茉莉花
俊介:小谷智久/伊藤慶一郎(ダブルキャスト)
瑞穂:摩純/山本由香里(ダブルキャスト)
店長:摩純/山本由香里(ダブルキャスト)
主婦:摩純/山本由香里(ダブルキャスト)

スタッフ

音響:西川みちる
照明:てらのりえ

[ 2000/10/14 21:07 | Comments(0) | TrackBack() | ヒポポ本公演情報 ]
旗揚げ公演「焦りは禁物」

 旗揚げ公演となっている「あせりは禁物」と「忘れてみませんか?」の2本立ての公演ですが、「シアターショック」という劇団との合同で行われたこともあり、まともな資料がほとんど残っていません。ヒポポクラテスの手元にあるのはチラシが一枚だけ……しかも出演者名もスタッフの表記も載っていないというチラシ。資料価値ねぇじゃん!(笑) 見た人の記憶にのみ残る、幻の公演ということになります。
 聞いた話では、死後の世界で人々を誘導する「番人」というキャラクターがおり、これが元となって「ハナ心中」へと繋がっていったそうですヨ。

[ 2000/02/12 21:03 | Comments(0) | TrackBack() | ヒポポ本公演情報 ]
カテゴリの説明
ヒポポ本公演情報
 ……ヒポポクラテスの本公演、およびヒポポが主体的に行うものについて
   公演告知、終了のお知らせなど。

稽古場レポート
 ……普段の稽古場での出来事などを。

ちょっとしたお知らせ
 ……公演以外のお知らせ、外部出演やお馴染みさんたちの活動PRなど。

メンバーの独り言
 ……芝居に関係あったりなかったり。

想ひ出写真館
 ……舞台写真や稽古場写真のアーカイブ。

管理者より
 ……このブログに関するお知らせ。

[ 2000/01/01 00:00 | Comments(0) | カテゴリの説明 ]



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